アダルトからヤングまで、幅広い支持を受けるトラッドファッション。英国の上流階級の伝統的ファッションを、米国東海岸の名門大学連盟「アイビーリーグ」出身エリート達が、着用し広めたのがアメリカントラッド。3釦ブレザー、BDシャツ、ポロ、チノパン、ローファーなど象徴的なアイテムと着こなしのルールは、イギリスにも逆輸入、名門大学を中心に広まり、より上品なブリティッシュトラッドとして確立しました。その後、世界に拡大したトラッドは、時を経て、ルールは緩やかになり、トラッドなエッセンスを取り入れたコーディネートを楽しむカジュアルスタイルへと変化しました。ボストン、ニューヨーク、ロンドンの三都市で各々の文化やモードと融合したモダン・トラッドを紹介します。
アメリカ東海岸に位置するボストンは東海岸最古の街。港町として欧州文化を古くから受け入れ、英国発祥のポロや競馬、クリケットやテニス、ゴルフをいち早く取り入れたのはボストンを始めとする東海岸の都市でした。大衆文化が極まった古き良き1930年代のアメリカでは、当時のハリウッドスターの装いに見られる、ドレスアップされたダンディズムが確立する一方で、ポロや競馬、ゴルフといったスポーツの隆盛により、そうしたアウトドアの社交場で着られるファッションとしてスポーツファッションが花開き、現代のトラッドカジュアルに通じるジャケットスタイル、ドレスカジュアルのスタイルが広まっていきました。BOSTON CLASSICSは文化と芸術の街ボストンで盛んであったクラシカルスポーツをテーマにしたスポーツ・トラディショナルウエアです。
マンハッタンの南側に位置し1683年に街として誕生し、かつては裕福な移民者の為の閑静な住宅街として栄えたブルックリン。現在はニューヨークのダウンタウンとして、豊かな歴史と文化に恵まれ、若いミュージシャンやアーティストの集まる活気溢れる街。古くから数多くのナイトクラブが存在し、ジャズやR&Bの先端を行くクラブカルチャーの発信地でもあります。 今、注目を集めるモッズファッションも、50年 代のモダンジャズミュージシャンがトラディショナルなアイビースタイルを取り入れ、それに憧れたイギリスの若者達によって誕生しました。BROOKLYN CLUBはそんなニューヨークのダウンタウンのジャズクラブで演奏するスタイリッシュなミュージシャンをイメージした大人の為の粋で上質なトラディショナルウエアです。
日本のメンズファッションの主流ともいえる、老舗ラグジュアリーブランドやモードブランドの殆どが、英国発です。古くはヴィクトリア時代にスーツの原型を生み、貴族のハンティングや軍人のミリタリー、庶民のワークウエアをルーツに持つトラディショナルウエアの原点は イギリスにあります。特に首都ロンドンは多種多様な民族が共存する多文化都市であり、紳士服の聖地としてサヴィルロウを擁し、且つストリートからはパンクファッションを生み出す伝統と革新が同居する街。URBAN HOUSEは、ロンドンのテイラー&カントリーテイストを意識し、正統的なブリティッシュトラッドに時代性をミキシングしたスタイルを構築します。ターゲットも従来のブリティッシュトラッドよりも幅広い層にアピールする、次世代のブリティッシュ・トラディショナルスタイルです。